spain2 [trip]
前回に続きスペイン旅行回想編です。バルセロナというかおそらくスペイン全土にあるのでしょうが OpenCor という日本でいうとコンビニにあたるようなものがありました。お世話になりました。水とかパンとかジュースとか毎日買ってましたね。どうやらスペイン人はパンが好きらしくこの店だけでなく街のあらゆるところにパン屋はありました。チョコレートクロワッサンとかおいしかったなあ。サンフランシスコにはそういう街のパン屋みたいなのがないんですよ。 さて、今回は次なる建築を紹介してみようと思います。宿泊したホテルから歩いて10分のところにあった、Mies van der Rohe の Barcelona Pavillion! ついに来てしまいました。エスパーニャ広場を抜け階段を登り上がりきったところで右を向くと遠目からみてもそれとわかる垂直/水平の建物が目に飛び込んできます。
中には建築関係の本などがおいてある小さなショップがあるだけで、基本的に空間を味わうために確か2〜3€ 払って中へ入ります。内部はまさに "Less is more" の世界ですね。シンプルこの上ない。乱暴にいってしまえば壁で仕切ってあるだけなのですが光の入り方であるとか水をうまく使っている事でたった2メートル歩くだけで違う空間を味わうことができます。匠の技というところでしょうか。彼の提唱したユニバーサルスペースというコンセプトをここで垣間みた気がします。かの磯崎新氏も著書の中で「ヨーロッパのミースは本当に革新的だったし、宝石のような建築をつくり、ドローイングもきわめて美しかった。」と語っています。宝石のような建築、まさにその通りです。現在のものは1986年に修復されたそうですが、オリジナルは1929年のバルセロナ万博にあわせてつくられています。今から約80年前ですからね。同時期の他の作品と比べてみるとありえない革新性です。
ちなみにこちらは1931年にたてられた三井住友銀行横浜支店です。
そしてアメリカではあの巨匠がこんな感じのものをつくってます。
本人は否定していると何かの本で読みましたが、どうみてもマヤ文明の影響を受けまくってます。この時期はフランク・ロイド・ライト、この作風が多いです。
Miesを満喫したこの夜も再びOpenCorへ。しかしどういう意味なんだろうか?「開いてるよ!」みたいな感じですか?未だに不明です。
- 作者: Mies Van Der Rohe, Terence Riley, Ludwig Mies Van Der Rohe, Barry Bergdoll, Vittorio Magnago Lampugnani
- 出版社/メーカー: Museum of Modern Art
- 発売日: 2002/07/15
- メディア: ハードカバー
ミースの初期の作品について11人の建築史家の論文と豊富な写真で構成。ミースに興味のある方は是非!
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